【暴露】正直、ドローン国家資格は取る必要ない。
こんにちは!ドローンパイロットの藤本ひろき(@drone_fujimoto)です!
今回のテーマは「ドローン国家資格は取る必要はない」をテーマでお話しを進めていきます。
2022年12月の導入以来、ドローン国家資格制度への関心が高まっています。
実際に資格を取得する人も増えてきた印象です。
僕が、いろんな方と話をして感じるのは、多くの人が「取得すべき」の風潮に流されて資格を取得しようとしていることです。
今回は少し重い話です。
資格を取ろうとしている人の中には、ドローンを事業にする予定がないにも関わらず、周囲の動向に流されている方がいます。
しかし、ドローンを趣味で楽しむだけなら、資格は不要です。
資格を取得するかどうかを決める時には、自身のドローンの使用目的や頻度、そして資格取得のコストを考慮することが重要です。
周囲の動きに流されず、自分自身にとって資格が本当に必要かどうか、慎重に判断してください。
この記事では、ドローン国家資格が必要ない人の3パターンで紹介します。
この記事を最後まで読むと、自分は国家資格が必要なのか必要ないのかというのを判断できるようになります。
YouTubeでも解説しています
国家資格を取らなくてよい人①
ドローンを趣味で飛ばしている方、実は国家資格は必要ありません。
もちろん、ドローンを学びたいと思ったら取っても構いませんが、趣味だけなら資格は不要です。
例えば、一等ライセンスを取るとレベル4飛行が可能になりますが、趣味で飛ばしている方が本当にレベル4飛行をするでしょうか?
趣味でレベル4飛行は、ないと思います。
また、二等ライセンスを取得し、機体認証をとっているドローンであれば、一部、許可申請不要で飛行可能です。
ですが、国土交通省に申請すれば、国家資格がなくても許可が得られることがあります。
趣味で飛ばしている方が、10万円や20万円も出してこの資格を取るメリットは、正直言って少ないでしょう。
資格が本当に必要になる人は
- レベル4飛行を本気で考えている方
- ドローン事業をこれから始めようとしている方
- ドローンを使った仕事をして信頼を得たい方
上記のような人たちです。
そういった目的がなければ、趣味の範囲で飛ばしているのなら、国家資格はもちろん、民間資格でさえも必要ありません。
そのお金を使って、もっと性能の良いドローンを購入したり、飛行の練習を楽しんだりする方が、ずっと価値があると思います。
国家資格を取らなくてよい人②
国家資格を取らなくても良い人のパターン、2つ目を紹介します。
それは、映像クリエイターの方です。
映像クリエイターの方々は、地上のカメラ撮影だけでなく、ドローンを使った空撮映像も積極的に取り入れていますよね。
しかし、実はこの映像クリエイターの方々にとって、ドローンの国家資格はそれほど必要ではないです。
なぜなら、2023年10月現在での国家資格のメリットは、権威や信頼性の獲得が主だからです。
もちろん、信頼性は大切です。
それはドローンを中心としたビジネスを展開している方や、ドローン撮影を生業としている方が必要とするもの。
映像クリエイターが新しいクライアントにアプローチする際、「ドローンの資格を持っています」と前面に出すことはあまりないはずです。
実際、映像クリエイターの方が営業活動をするときには、これまでに撮影した作品の実績を見せる方がずっと効果的だと思います。
クライアントも、ドローンの操作技能よりも、映像作品のクオリティや表現力を重視しているはずです。
ですから、映像クリエイターの方々、ドローンの国家資格に囚われる必要はありません。
大切なのは、これまで通り、必要な許可申請をきちんと行い、安全に配慮した飛行を心がけることだと思います。
国家資格を取らなくてよい人③
ドローン国家資格が不要な人の3つ目のパターンとして、FPVパイロットやドローンレーサーの方々をあげます。
これらの方々にとって、資格よりも大切なのは、やはり操縦技術や撮影技術の方です。
特にドローンレーサーの場合、レースのパフォーマンスが全て。
資格や免許は、レースをする上で必ずしも必要ではありません。
FPVパイロットの方も、資格を持っていてもその効果は限定的です。
普通のドローン事業や、ドローンをメインにした仕事をしている方とは違い、資格を取得するために10万円や20万円を投資することのメリットは、実はそれほど大きくないです。
もちろん、資格を持って損はありませんが、FPV飛行やレースにおいては、高度な操縦技術や、迫力のある映像を撮影する能力の方が、はるかに価値があると言えるでしょう。
この分野で活躍する方々には、国家資格よりも技術磨きに時間と労力を注いだ方が、結果的には大きな恩恵を受けられるはずです。
結局のところ、どのようなドローンユーザーであれ、目的とニーズに応じて、資格の有無を判断することが重要です。
資格が絶対必要ではないということを理解し、自分にとって何が最も価値のある投資かを、しっかりと見極めることが大切ですね
ドローン国家資格が必要な人はどんな人?
ドローンの国家資格が特に有効であるのは、下記のような人たちです。
- ドローン事業を始めたい
- ドローンを使った起業を目指す
- ドローンを副業や本業にしたい
上記に当てはまるの方々は、国家資格は信頼性の証明となり、事業を進める上で非常に有効です。
しかし、大切なことは、単に資格を持っているからといって、すぐに高度な飛行が許可されるわけではないという事実を理解することです。
例えば、一等ライセンスや二等ライセンスを取得したとしても、それだけでレベル4の飛行やカテゴリーIIBの飛行が許可されるわけではありません。
だからこそ、ドローンを仕事にするため、または信頼性を得るために資格を取得する際には、目的意識を持つことが重要です。
目的がはっきりしていないと、資格取得のために支払う10万円や20万円という大きな投資が無駄に終わってしまうかもしれません。
「自分にはドローンの国家資格が必要だ」と感じた方は、ぜひ挑戦されることをお勧めします。
ただし、その際にはしっかりとした目的意識を持ち、現状を正しく理解した上で資格取得に臨んでください。
それが、無駄なく、効果的に資格を活用する道だと言えるでしょう。
まとめ
ドローンの国家資格は、必ずしも全ての方に必要というわけではありません。
- 趣味でドローンを楽しんでいる方
- 映像クリエイターとしてのスキルを重視する方
- FPVパイロットやドローンレーサーとして競技に専念する方
上記の方々は、資格よりも技術や経験が重要となるでしょう。
一方で、ドローン事業を本格的に考え、信頼性を高めたいと考える方には、国家資格の取得が有効です。
しかし、資格取得にはコストが伴うため、明確な目的と計画を持って取り組むことが大切です。
結局のところ、ドローンをどのように活用したいかによって、資格の必要性は変わってきます。
今は、ドローン国家資格がなくても、ドローンを飛ばすことが可能です。
今後、国家資格がないと、ドローンが飛ばせなくなる可能性も決して0ではありません。
国家資格取得を目指している人は、僕が作った「国家試験対策」練習問題300もチェックしてみて下さい。