99g以下ドローンの致命的な弱点
こんにちは!ドローンパイロットの藤本ひろき(@drone_fujimoto)です!
今回のテーマは「99g以下ドローンの致命的な弱点」というテーマでお話しを進めていきます。
ドローンを飛ばす上では、航空法という法律が関わってきますが、100g以上のドローンに適用されるため99g以下のドローンに関しては航空法の適用外となっています。
そのため、機体登録や国土交通省への申請なども必要ないので、99g以下のトイドローンが現在かなり人気のある商品になっています。
しかし99g以下のドローンは、航空法などが適用されないので気軽に飛ばせるというメリットはありますが、実は知られていない致命的な弱点や詳しい方しか把握できていない注意点などもあります。
今回は、そのような致命的な弱点や注意点を知らずに購入してしまわないように、丁寧に解説していきますので、ぜひ最後まで記事を読んでみてください。
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①耐風性
致命的な弱点 一つ目は、「耐風性」です。
耐風性は最大風圧抵抗と言います。
これはドローンがどのくらいの風に耐えられるかを表した数値です。
99g以下のドローンは、重量が軽い分、強い風が吹くと風に負けてしまいます。
僕も一度、トイドローンを外で飛ばした際に、強い風が吹き流されて返ってこなくなってしまい、そのまま山に落ちてしまうという経験をしたことがあります。
このように99g以下のドローンは、耐風性が弱いという弱点がありますので、基本的には室内で練習するものと思ってください。
絶景を空撮する、高いところから写真を撮るというのは、この99g以下のトイドローンでは、なかなか難しいのであくまで、練習用や遊ぶものとして購入するようにしましょう。
②飛行時間
致命的な弱点の二つ目は、「飛行時間」です。
99g以下のトイドローンは、平均で5分くらいの飛行時間しかありません。
長いものでも10分ちょっとくらいしか飛行時間がありませんので、練習用としてトイドローンを買っても「飛行時間が少なくてあまり練習にならなかった」という声もたまにあります。
しっかりとバッテリーの時間やバッテリーの個数が何個付いているのかという点もしっかりと見てから購入するようにしてください。
また、ここで注意点をもう一つ話しますが、バッテリーのみを追加で購入できるトイドローンなら追加購入すれば良いですが、個別で売っていないためなバッテリーが欲しい場合はドローンのセットごと買わないといけないということもあります。
そうなると、ただ飛行時間の短いドローンがたくさんあるだけになってしまうので、しっかりと練習用として購入するなら、このぐらいの飛行時間は欲しいということを決めた上で選択し、飛行時間がしっかりあるトイドローンを選ぶようにしてください。
おすすめトイドローンに関しては、過去にこちらの記事で3つを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
③不具合を解消しづらい
致命的な弱点 三つ目は、「不具合を解消しづらい」という点が挙げられます。
10万円 や20万円するドローンと比べて99g以下のドローンはリーズナブルに購入できる分、サポート体制は空撮用ドローンと比べると劣っています。
そのため、不具合が起きた時に調べてもなかなか情報が出てこないこともあり、また、サポートセンターにメールをしてもなかなか返答が返ってこないということもあります。
僕も過去にドローンを離陸させるというボタンを押してもドローンが飛び立たないという不具合が起きましたが、ある程度経験のある僕でも解消できませんでした。
そのため、初めてのドローンの場合であったり、ドローンの知識がまだないという方は、不具合が起きた時になかなか解消できないかなというデメリットはあると思います。
しっかり、サポート体制やQ&Aなどがしっかりと作られているトイドローンを購入するのが良いと思います。
④伝送距離
致命的な弱点の四つ目は、「伝送距離」です。
99g以下のトイドローンは、伝送距離(電波の届く距離)がおよそ100mほどなので、遠くまで飛ばせないという弱点があります。
DJIのリーズナブルなドローンでも伝送距離が2kmありますが、トイドローンは100m、安いものになると30m程度なので、あくまでおもちゃとして楽しんだり、練習用として室内で扱うものとしてトイドローンは購入する方が良いです。
4Kを搭載しているトイドローンや静止画・動画どっちも撮影できるものまでありますが、あくまで空撮を体験できるだけで、映像を制作するとなると正直厳しいので、それを分かった上で購入することをおすすめします。
99g以下ドローンのメリット
ここまで、99g以下ドローンの致命的な弱点を紹介してきましたが、逆にメリットも紹介しておこうと思います。
まず、メリット一つ目はやはり「航空法の適用外」というのが大きいです。機体登録や国土交通省への申請は不要ですし、ドローンやってみたいけれど、法律などが難しいという方は、まずこのトイドローンから入るのが一番入門機としておすすめです。
また、ほとんどのトイドローンが2万円以下で購入できて、1万円以下で買えるものもたくさんあります。1万5千円のトイドローンになると、ドローンプログラミングに対応していたり、4K撮れたり、静止画・動画どっちも撮影可能なタイプもあります。
さらには、障害物センサーが付いていたりと結構、高性能のトイドローンもありますので初めてのドローンとしてはおすすめです。
まとめ
今回は、99g以下ドローンの致命的な弱点や注意点を解説してきました。
「航空法の適用外」というメリットを享受できる99g以下ドローンは、初めてのドローン体験や室内練習用としておすすめです。
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今回も最後までありがとうございました!