【プロから学ぶ】ドローン安全運航マニュアル(前編)

【プロから学ぶ】ドローン安全運航マニュアル(前編)

こんにちは!ドローンパイロットの藤本ひろき(@drone_fujimotoです!

今回のテーマは【プロから学ぶ】ドローン安全運航マニュアル(前編)というテーマでお話しを進めていきます。

僕も最初は、ドローン飛ばし始めた時に何度か墜落させたことがあります。

これからお話するドローンを飛ばす前の事前準備ができていなかったからだと今では思います。

今回は、ドローンを安全に飛ばすための方法を専門家の方と一緒に、6段階に分けて紹介していきます。ご紹介する内容は普段、ドローン講習などでも使われているドローンを安全に飛ばすための方法を初心者の方でもわかるように分かりやすく解説していきますので、ぜひ最後まで記事を読んでみてください。

YouTubeでも解説しています

専門家の紹介

それでは、今回はDOSA千葉校さんにお邪魔して、ドローンの安全運航について学んでいきたいと思います。

テキストは戸出さん、吹き出しは僕(フジモト)でお送りいたします。

それではよろしくお願いします。

戸出さん:DOSA千葉校の戸出と申します。よろしくお願いいたします。

DOSA千葉校は、千葉県千葉市の登録講習機関で、ドローンの民間講習をやっています。国家資格1等2等に対応しています。我々は、普段から自分たちでドローンを運行しているということもあり、安全には非常に気を配って業務をしています。

この安全に関する部分をどの登録講習機関よりもより力を入れて、指導をしています。

ドローンスクールは教えることだけのスクールも多い中、実務をやられてる分、その経験から安全運行についても、強いこだわりのある講習が受けられるわけですね。

戸出さん:僕もドローンの墜落を6回経験してますので、そこから学んだことを皆さんにシェアもしたいと思います。

6段階の安全対策

戸出さん:ドローンの飛行に関しては、当然準備からいろいろあります。最後、着陸をして片付けをして終わるということにななりますが、準備から片づけまで、6段階のフェーズに分けて管理をしましょうという指導しています。

この理由は、物事はルーティン化することによって、間違いも少なくやすくなるとていう話があるかと思います。

例えば、ゴルフを例に挙げますと、打つところまでの流れを毎回、同じルーティンで行うことで、安定したショットになりますが、それと同じように、ドローンに関しても一連の運航を6段階のフェーズに分けて、ひとつひとつ順番に実施をしていくことで、抜け漏れを防ぐことができます。

6段階のフェーズをご紹介すると、第1段階は「Planning」の飛行前プランニングで、第2段階は「Preparation」の飛行前準備、第3段階は「Pre-Flight」で飛行前の段階、第4段階は「Before Take-off」で離陸直前の段階、第5段階は「Inflight」が飛行中、第6段階が「After landing」の着陸になります。

これら6段階のフェーズを経て、ドローンを飛ばしていただきたいです。それでは、これら6段階のフェーズを解説していきます。

①Planning

まず、第1段階の「Planning」は、飛行前のプランニングになります。実際には、4つの項目を手順よく実施していくことになります。

飛行計画の作成

1つ目は、無人航空機の性能や操縦者や補助者の経験などを考慮して、無理のない計画を立てるようにしてください。

2つ目に、自分たちの持っている土地や近くで飛行する場合、あるいは飛行経験がある場所であっても飛行計画を立てるようにしてください。

3つ目としては、何かあった場合の対策ということを考えておいてください。
これはリスクマネジメントということになりますが、例えば緊急時の着陸場所や安全にホバリング・旋回ができる場所の設定、あるいは離着陸の場所などもある程度計画の段階で考えておくと、実際のオペレーションがスムーズになります。

それから4つ目は、計画そのものをドローン情報基幹システムに事前に通報するようにしてください。

飛行予定地域や周辺施設の調査

実際に飛行する場合には、飛行する場所に関して下見をすることがもっとも良いです。その場所に行って前日に下見して、離着陸の場所や旋回できる場所などの確認を行うと良いです。

ただそうは言っても、時間が制約や予算の都合などで、どうしても下見が叶わないという時には、Google MapsやGoogle earthなどで、現場の様子を調べることもできます。

ツールを使うことは誰にでも、いつでもできるので行うようにしてください。

下見をする場合のチェックポイントがいくつかあります。飛行場所が、勝手に飛ばせないというところがありますので、誰が所有されている土地なのかということを調べる必要があります。

それから、やはりその飛行経路の周辺、例えば土地や建物なども誰が所有管理をされているのかということは調べておくべき内容になります。

その他には、地形特有の風の確認です。Google earthを使うことで、地形を立体的に見ることができますので、海だけどここは絶壁になっていてということがわかるわけです。そうすると、どういう向きで風が発生するということがある程度予測がつきます。

それから、太陽の向きも重要です。実際に実地講習の方で飛ばすようになるとよくわかりますが、眩しくてこの方向にドローンを飛ばすと操縦しづらいということもあります。

どっちの方に太陽があるのかということも確認するツールがあります。そういったものを活用してぜひ確認してください。

事前の準備が大事とかよく聞くことだと思いますが、チェックポイントまで教えてもらえるので、やはりスクールに通う価値でありますよね。

戸出さん:単純にドローンスクールの経営という立場ではなく、自分たちが実際にフライト業務をやっている立場で、その中で培われてきた情報をピックアップしてお伝えしています。

さらに、万が一の落下場所についても想定しておいた方が良いです。当然ながら、機体にもし何かあった時は必ずしもコントロールできるとは限りません。

例えば、飛行機のパイロットは、最後ギリギリまでどうにかしなければいけないですが、ノーコントロールになってしまい、どうにもならないという時もあります。そのようなときの対処法が、具体的に航空法の中に書かれています。

ただ、ドローンに関してはそこまでは書かれていませんが、操縦をしている以上最後までどうにかしなければいけないという責任は本来持っているべきだと思います。それがエアマンシップです。

ですので、万が一何かあった時にここに落とそう、ここを目指そうということを考えておいた方が良いということです。

その場所の選び方は、まず、人がいないところで人身事故を絶対避けれる場所。次に、なるべく建物や物がない場所、最後、3つ目は機体が回収しやすい場所です。ここはちょっと裏話で、機体は墜落してしまった時ですが、回収できないと保険対象にならないことがあります。

ですので、緊急時に瞬時に判断をしなければいけないというのはなかなか難しいので、あらかじめ考えておくことが重要になります。

一番にまず考えるべきは、人にぶつからないこと、2番目は建物や物にぶつからないこと、それでも余裕があったら回収しやすい場所という優先順位ですね。

戸出さん:Google Mapsでも3Dの表示できますし、Google earthであればもっと細かく見ることできますので、確認をするようにしてください。

役割分担の仮確定

大がかりな案件になると、必ず誰かが一緒にいるというケース多いと思います。我々はできるだけ複数名でやりなさいという指導しております。

その場合、当日にその場で役割分担を決めようとすると、例えば操縦者にいきなり振られると、心構えができないということがあるので、前もって今回はフライトやってください、あなたは補助者やってくださいという形で、ある程度考えられることが可能であれば役割分担をぜひ考えておくことが大切です。

フライトルートの仮確定

測量や物流の案件ですと、事前にルートを組んでしまい、自動飛行ということがほとんどになりますが、ルートプランを先に考えておきます。

フライト前点検

事前にしっかりと機体の点検はしなければいけません。出発をする前日にある程度、機体を再チェックしておくことをおすすめします。

飛行計画の通報

特定飛行に当たる場合、事前にDIPS2.0を使い、飛行計画の通報が必要になります。必ず行うようにしてください。

その他にも、地域情報の収集連絡体制の確保というものがあります。地域情報は難しく地方公共団体によっては無人航空機の飛行を制限しているようなこともありますので、調べられるだけ調べておくということも重要です。

あと、連絡体制の確保は、社内のメンバーだけであれば連絡先はすぐわかりますが、企業さんと一緒であったり、クライアントさんに何かお手伝いをいただく場合などは、事前に連絡先は確認しておかなければいけません。

その他、空港事務所や森であれば森林組合、最寄りの消防、警察などの連絡先の確認も業務の時はしています。連絡体制の確保も重要です。

②Preparation

次に、「Preparation」のフェーズについて解説します。

飛行計画プランニングをしましたら、次の準備として、飛行前準備の段階になります。ここでやらなければいけないことを基本的に当日の朝やっていただければと思います。

気象情報の収集

1つ目が、気象情報の収集になります。今は、気象情報の収集も色々なアプリありますし、Yahoo!天気もあります、天気.jpさんもあります、他にもいっぱいあるので使いやすいものを使ってください。

風の確認

ドローンに関しては、風が非常に重要になってきますので、風速がどの程度なのかという確認も必要になります。我々の場合は、Windyというアプリケーションを使っています。無料でも使うことができますし、有料の方に加入いたします1時間ごとの予想を確認することはできます。ぜひ活用してみてください。

エアスペースの確認

エアスペースは空域のことです。緊急用の区域に指定されていないかどうかを確認する必要があります。飛ばす付近にNOTAMが出ていないか、あるいは緊急用の区域に指定されていないかを確認します。

Notice To Airmenの略で、いわゆる飛行に関係する何か影響があると思われる情報について事前に通報を行って、それをみんなで見られるようにシェアをするサービスです。

例えば、送電線の点検でヘリが低く飛ぶ、修理などの情報もNOTAMとして上がってきていますので、ぜひ見るようにしてほしいと思います。

GPSの受信予測の確認

こちらのGPSの受信予測の確認もGNSS VIEWというアプリで予測することができます。どれぐらいGPSの精度が良いかということを時間別に確認をすることのできるアプリです。HDOPやVDOPで精度を確認できます。

HDOPが垂直方向で、VDOPが水平方向の位置精度で、この2つをここにある計算式で計算すると、PDOPと呼ばれるものが出てきます。実際このPDOPが3以下であるということを一つの目安にはしてください。

健康チェック

DOSAで独自で皆さんにお願いをしていることですが、必ずその管理者やリーダー、社内の安全推進担当者は、健康チェックリストみたいなものを使って、従事される方々の体調の把握といったものに努めていただきたいと思います。

発熱がある場合あるいは疲労や睡眠不足の状態、飲酒をしている状態も当たり前ですけれども、絶対ダメです。

業務に支障のあるような薬を服薬しているといった場合もフライト業務はさせないという形にした方が良いと思います。

我々は、チェックリストのシステムを使って、全員報告をしなければいけないということになっております。アルコールチェックもアルコール探知機などを使って調べます。安全を売りにしてるところがありますので、しっかり管理しています。

③Pre-Flight

次に、3つ目の「Pre-Flight」の解説に入ります。大きく分けて2つあります。

プリブリーフィングの実施

略してプリブリと言ったりもしますが、ドローンの運航に関係するメンバー全員を集め、その日どういうフライトをするのか、どういう天気なのか、役割分担などの項目を共有をするということを実施をしてください。

日常点検(飛行前点検)の実施

必ず実施をするようにしていただきたいと思います。この飛行前点検の内容ですが、実際のフォーマットはあります。僕らの方で、今回、実地で使うチェックリストは項目の中にさらに細かくチェックをすべき内容が一つずつ載っています。実施の時には、1個ずつやっていきましょう。

最初のプランニングや飛行計画・準備などのお話しを聞いて、事前準備が大事だなと学びました。

戸出さん:事前準備が7割・8割ぐらいを占めます。他の仕事も同じように言いますが、ドローンも決して例外ではないと思います。実際業務やっていて痛感してます。

僕も最初のドローンを飛ばし始めた時に、何度か墜落させたことありますが、今思うとこの事前準備が足りてなかったですね。

戸出さん:やはり、どうしても事前準備は後回しになりがちですが、抜かりなく準備することで、墜落などのリスクも軽減することができます。

まとめ

今回は、「【プロから学ぶ】ドローン安全運航マニュアル(前編)を徹底解説してきました。

ドローンを安全に飛ばすために必要な6段階の事前準備のうち3つを紹介してきました。

次回の後編では、残り3つと実際に外でドローンを飛ばすまでやっていきます。後編にも有益な情報がたくさん詰まっていますので、ぜひ、チェックしてみてください。

国家資格を取りたいという方や実際に現場の仕事を経験しているインストラクターの方から学びたい、安全運行やCRM応急手当などについても学びたい、さらには産業ドローンの経験などもあるスクールから学びたいという方は、こちらのDOSA千葉校がおすすめなので、是非チェックしてみてください。

それではまた後編の記事で会いましょう。

このブログが良かったよ、為になったよという方は、またブログに遊びにきてください。新しいドローンについての情報も随時、ブログ記事でご紹介していきます。

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今回も最後までありがとうございました!

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藤本ひろきプロフィール写真
藤本ひろき HIROKI FUJIMOTO
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  • 空撮マスター講座の制作者
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  • ■累計空撮本数1200本&指導実績294名
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