【プロから学ぶ】ドローン安全運航マニュアル(後編)

【プロから学ぶ】ドローン安全運航マニュアル(後編)

こんにちは!ドローンパイロットの藤本ひろき(@drone_fujimotoです!

今回のテーマは【有料級】ドローン安全運航マニュアル(後編)というテーマでお話しを進めていきます。

ドローン安全運航ということで、前編ではドローンを安全に飛ばす6段階のうち、最初の3つを紹介してきました。今回の後編では、残り3つと飛行直前の準備などについても学んでいきたいと思います。

この動画でお見せする講習の内容は、DOSA千葉校さんで普段から実際に使われている講習内容になります。かなり有料級の情報が詰まっていますので、ぜひ最後まで記事を読んでみてください。

YouTubeでも解説しています

④Before Take-off

戸出さん:Before Take-offは、離陸直前のお話になります。いくつかやっていただきたいことはありますが、重要なこと2つだけご説明します。

コンパスエラーチェック

コンパスエラーのチェックということで、ドローンは、自分自身にはどっちが北かとか南かなのか、実はわかりません。そのため、コンパスセンサーというものを搭載して、こっちが北とわかるようにしています。

磁気干渉の影響を受けてしまうと、コンパスのエラーが出てしまい、自分がどっちを向いてるのかがわからなくなってしまうことがあります。

ですので、コンパスがきちんと作動しているかどうかという確認が必要になります。アプリケーションの画面上に機体の位置が出ますので、コンパスがあちこち飛んだり、グルグルグルグル回ったりとかしてないという確認をしてください。

特に、産業ドローンに関してはやっとおいてほしいことがあります。確認の流れがここに書いてあります。

期待を持ち上げて5m持ったまま歩いてもらい、右に90度・左に90度みたいな形で、実際に飛んでる状態を作り出します。これで機体が問題なくその画面上で同じような動きになるかどうかということを確認するようにしてください。

テストフライトの実施

あとは、全部準備が終わり確認も終わりましたら、飛行するわけですが、最初の一発目は、テストフライトを必ずやってほしいと思います。

テストフライトもただ適当に上げるのではなく、きちんと手順を決めて行ってください。高度3メートルから5メートルくらいの高さまで上げてください。目線と同じぐらいですと何かあった時にまっすぐ自分たちに向かってきてしまいぶつかってしまうので、それは避けてください。

離陸したら、ホバリングをした状態で機体が安定しかどうか、異音がしないかなどをチェックしてください。真っ先にやることが前進です。これもちゃんと理由があります。

機体を自分たちに近づけてしまった時に何か起こってしまったら、やはり怖い、何か起こるかわからないという状態は避けたいです。なので、まずは一旦前進させて遠ざけておくということが大事になります。

その状態で、左右の移動や上昇・下降、右回転・左回転ということをやってから、最後に後退で戻すことで、全方向に対して舵を入れて確認をするということが大事になります。

とにかく、ホバリングさせた後は、一旦前にちょっと遠ざけてしまうということが大事になります。

⑤Inflight

飛行中のフェーズに入ります。飛行に集中しなければいけないというところで、気が回らないこともあるかもしれませんが、きちんと確認すべき内容というものは理解をしておく必要あります。

無理をしない

絶対に守らなければいけないことは、とにかく無理をしないということです。無謀な飛行はしない、自分の技量にあった範囲で飛行させるということが何よりも大事です。

天候は怪しいのであれば無理をしない、風が強まってるときは、一旦待つということが必要になります。

監視の奨励

レベル4で人がいるところの上空飛行なども話題になっていますが、基本的には、監視をつけてドローン操縦を行えるようにしてください。

もちろん、パイロットをきちんと監視をするというのは当然ですが、補助者を配置して監視が必要です。ただその監視に関しても機体さえ見ていればいいのか言ったらそういうわけではないです。表になっていますが、各項目を確認をするようにしましょう。

逆に言うと、これらの項目を全部、パイロット一人でやるのはなかなか実は大変です。そんなこともあって、我々はできるだけ複数名でフライトしてくださいというお願いをしています。

補助者ですが、プライベートで飛ばす場合、大人数での監視はなかなか難しいと思うと思いますが、最低1人だったり2人いれば十分でしょうか。

戸出さん:もちろん、内容にもよりますが必ず1人は誰か連れていってほしいと思います。例えば、趣味であったとしても、奥様や彼女、友達などにお願いをして最低限、これとこれとこれを確認してほしいということは伝えて、フライトを楽しんでください。

ドローンに詳しくない方を補助者として頼んだ時に、最低限これだけはお願いしてほしいということはありますか。

戸出さん:まずは、飛行させるエリアに人、第三者がいないかどうか、これが何よりも一番大事です。あとはその飛ばす場所によっては、草木が生い茂ってたりなど障害物がある可能性あるので、接近していないかどうかなどは見てほしいです。余裕があればですが風速計の使い方ぐらいちょっと教えてあげないといけないかもしれません。

「風が強まってるよ」とかという言葉で、わかるようにしておくことが大事かと思います。

⑥After landing

最後の6つ目は、「アフターランディング」ということで着陸後のお話になります。

飛行後の点検

着陸したら全て終わりで、はい帰りましょうということではなく、やることがあります。飛行後の点検があり、モーターやバッテリーの発熱チェックや機体・プロペラの破損チェック、忘れ物チェックをしてください。

デブリーフィング

2番目として、デブリーフィングを行うことです。略してデブリといいますが重要です。

日本語で言うと振り返り・反省会で、良かったところや悪かったところを簡単に、ここをこうした方がいいとか、ここ良かったという形で情報共有をメンバーとすることが、次のフライトにつながるので、ぜひ、やっていただきたいことです。

飛行日誌の作成

航空法ではすでに、飛行日誌の作成は義務化になっています。必ず、フライトのログは残しておくようにしてください。

ヒヤリハットの記録

ヒヤリ・ハットのヒヤリは、ドローンを飛ばしていて危ない、冷っとしたことを記録として残すということです。冷っとひたことは、時間が経過すると忘れてしまいます。なので、文書として残しておくということが大切になります。

文章に残すすことで、振り返りができるため当然再発防止にもつながります。新人さんへの教育にも役立ちます。

適切な保管

充電していったバッテリーを使わないケースがありますが、リポバッテリーをそのまま放置するのではなく、ディスチャージ、放電をさせることが大切です。

一部のバッテリーに関しては、自己放電機能がついていますので、そこまで神経を尖らせなくても良いですが、産業用ドローンのバッテリーは、ディスチャージ、放電をさせることが必要です。

そのようなケースは充電器で放電させる必要もあります。また、バッテリーケースに保管をしておきましょう。燃えにくいものの中に入れておくことも大切です。

まとめ

今回は有料級】ドローン安全運航マニュアル(後編)を徹底解説してきました。

ドローンを安全に飛ばすために必要な6段階の事前準備を前編・後編で紹介してきました。

国家資格を取りたいという方や実際に現場の仕事を経験しているインストラクターの方から学びたい、安全運行やCRM応急手当などについても学びたい、さらには産業ドローンの経験などもあるスクールから学びたいという方は、こちらのDOSA千葉校がおすすめなので、是非チェックしてみてください。

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今回も最後までありがとうございました!

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